【例題有り】日本語能力試験(JLPT/JFT)の難易度はどのくらい?日本人なら受かる?【外国人雇用】

外国人雇用に欠かせない日本語能力試験(JLPT)やJFT-Basic。日本語試験って日本人が受けたらどうなるの?そう思ったことはありませんか?特定技能ビザの要件である「N4」のレベルとはどのくらいでしょうか。また、実務で必要な日本語レベルも気になるところです。
このブログで分かること
・日本語試験の種類について
・日本語試験の難易度について
・日本人が日本語試験をうけたら?
・ビザ取得に必要なレベルと実情の差
「特定技能ビザを取得すれば、現場で即戦力として働ける」——そう考えている雇用主や支援者の方は少なくありません。しかし、岐阜県の老健施設で理学療法士(PT)として勤務しながら、行政書士(2026年5月開業予定)として外国人雇用を支援したいと思っている私からすれば、「認識のズレ」があるように思えます。
本記事では、「日本人が受けても意外と難しい」日本語試験の種類と難易度を解説していきます。
この問題、解けますか?
オリジナルで作ってみました。解いてみてください。
問題:次の文の( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
先日の会議で決定したプロジェクトの計画案を、上司の指示に従って( )した。
- 修正
- 変更
- 改訂
- 訂正
答えは1です。少しややこしかったかと思います。
この問題がN2レベルです。結構難しいと思いませんか?
ビザ要件の「N4」の難易度は?
こちらも、問題文をオリジナルで作成してみました。
問題:次の文の( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
レポートに まちがいが あったので、( )ました。
- おしえ
- なおし
- かえ
- とめ
答えは2です。
難易度的には優しめです。N4とN2の難易度はかなり差があるのがお分かりいただけたかと思います。
日本語試験の種類とビザの要件
では、実際にビザ申請に使われる試験にはどのようなものがあるのでしょうか。代表的な3つを整理します。
| 試験名 | 主なターゲット | ビザへの活用 |
| JLPT(日本語能力試験) | 全ての学習者 | 特定技能(N4必要)、高度人材ポイント(N1/N2) |
| JFT-Basic | 特定技能希望者 | 特定技能1号(スピード重視) |
| BJT(ビジネス日本語) | ビジネス実務者 | 高度人材ポイント、就職での評価 |
先ほどの「N2」レベルとは、JLPT(日本語試験)の中の、N1に次ぐ2番目のランクの問題でした。
「N1」レベルともなるともっとややこしい問題が出てきます。日本人でもよく考えないと間違えるような問題もありましたよ。
日本語能力試験公式サイトに問題例がありますので是非解いてみてください。
日本語試験の詳細
- JLPT(日本語能力試験):国内で最も知名度が高く、N4は特定技能ビザの要件、N2以上は高度人材や一般就職の指標として評価されます。問題形式はオール日本語です。
- JFT-Basic(日本語基礎テスト):特定技能ビザ専用の試験で、JLPTよりも開催頻度が高いです。問題文が母国語(または英語)、回答は日本語です。
- BJT(ビジネス日本語能力テスト):電話や会議、メールなど日本の職場特有のマナーや論理的思考を問う試験で、実務力を証明する試験となっています。もちろんオール日本語です。
ビザ取得に必要なレベルと実情の差
以前、日本語教師をしていた方からこんな話を聞いたことがあります。
「いいところに内定をもらうためには、N2以上が必要だ」
法的なハードルだけで言えば、N4(あるいはJFT-Basic)で十分です。しかし現実問題、日本社会で就職するとなると、N2以上を取得することが「まともな選択肢を得るための最低条件」になっているんです。
なぜ「N2」が内定の分かれ目になるのか
これは、単に「言葉が流暢か」という問題だけではありません。
- N4レベル(要件): 決まった指示(ルーチンワーク)はこなせるが、想定外の事態に弱い。
- N2レベル(実情): 複雑な文脈を理解し、自分の言葉で状況を報告・相談できる。
私自身、働いている介護現場を例として挙げると、利用者様が「今日はなんだか足が重い気がする……」と呟いたとき、それをただの感想として聞き流すか、「体調不良のサイン」として適切に看護師等に報告できるか。この差が、現場での信頼・即戦力として評価されるポイントになるのではないでしょうか。
行政書士(開業予定)×PTとして

岐阜県で行政書士(開業予定)としてビザ申請をサポートする立場と介護施設で理学療法士(PT)として働く私からすれば、N4レベルで現場に立つ彼らが、言葉の壁に阻まれて本来の能力を発揮できず、結果として「使いにくい」という不当な評価を受けてしまうのは、悲しいことです。
「ビザさえ取れればいい」という短絡的な視点は、雇用主にとっても外国人本人にとっても、不幸な結果を招きかねません。
まとめ
日本語試験は、単なる「入国のための試験」ではありません。 特に日本人が解いても迷うようなN2の学習は日本でのルールを論理的に理解するための修行でもあります。
2026年5月の行政書士開業に向けて、私が大切にしたいのは、こうした「ビザと現場の溝」を埋める支援です。 「N4で入国して、働きながらN2を目指す」ための環境づくり。それができて、外国人雇用は「成功」といえるのではないでしょうか。
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